基本情報

和名
ギシギシ
分類
被子植物類 真正双子葉類 (キク上群) ナデシコ目 タデ科 ギシギシ属
英名
Japanese Dock
学名
Rumex japonicus
状況

写真とメモ

園内の草地、2018年5月20日朝、晴れ

緑色の穂がたくさんできていた春のギシギシ。このあたり一帯にたくさん生えています。ギシギシはベニシジミの幼虫の食草ですが、このあたりベニシジミも多いです。ギシギシは在来種で、スイバと似ている他、外来種(帰化植物)のアレチギシギシ、ナガバギシギシなど似ている種類があるようです(参考3-5)。ここに生えていたのはギシギシと判断しましたが、公園には近縁種も分布しているでしょうか。

ちなみに、「ギシギシ」と入力して変換ボタンを押すと、「羊蹄」に変換されました。ギシギシの名の由来は明確ではないそうですが(参考5)、羊蹄の名は、ギシギシの根の生薬としての中国名とのことなので、日本名のギシギシに、無理に漢字名を当てたっぽいですね。

園内の草地、2018年5月20日朝、晴れ

花の拡大。ギシギシの花には花びらはなく、かわりに内花被、外花被に分かれたガクがあります。3枚の内花被の中央にある丸いかたまりは瘤体と呼ばれています。花ははじめは緑色。

園内の草地、2018年5月20日朝、晴れ

こちらも花の拡大。茎の1箇所から短い花茎のついた花がたくさん鈴なりになっています。ギシギシの内花被には弱い鋸歯がありますが、ナガバギシギシは全縁でギザギザがなく、ギシギシの花の3つの瘤体は、同じサイズナノに対して、アレチギシギシでは3つのうちの1つだけが大きいという違いがあります(参考4)。

園内の草地、2018年5月20日朝、晴れ

茎と葉の付け根。スイバでは葉脈が直線上に縁に向かって走りますが、ギシギシの葉脈は輪を作って丸くつながるように走ります。ギシギシの葉の付け根はだんだん細くなって丸く終わりますが、スイバでは心状に盛り上がります(参考3)。


参考

  1. ギシギシ (2018年5月3日 03:27 UTC)-『ウィキペディア日本語版』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%82%B7%E3%82%AE%E3%82%B7
  2. ギシギシ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/data/gisigisi.htm
  3. スイバに似た仲間 - 『松江の花図鑑』 https://matsue-hana.com/yasou/kubetu/suiba.html
  4. ギシギシ類とスイバの違い - 『円山原始林ブログ』 http://gensirin.blog.fc2.com/blog-entry-810.html
  5. ギシギシ4兄弟 ~ ギシギシ、アレチギシギシ、ナガバギシギシ、エゾノギシギシ - 『せっかち散歩』 https://blog.goo.ne.jp/tokkuri-bikkuri/e/58a1eb7150d1b1b32f3f2a7469ff4c9b
  6. ギシギシ(羊蹄) - 『多摩の緑爺の「多摩丘陵の植物と里山の研究室」』 http://www.geocities.jp/tama9midorijii/ptop/kigip/gishigishi.html
  7. - 『』